Googleマップを導入してみる

AJAXを使ったビックリするようなインターフェイスで、既存のデジタル地図業界を震撼させた、Googleマップ。これがどうやら、自分のウェブサイトに埋め込む形で利用できるらしい。しかもなんと無料で。

というわけで、(どんな楽しい使い道があるのかまったく想像もつかないが)今回はこのGoogleマップを実際に導入してみることにした。導入までの手順や約束事、サンプルなどで、Googleマップ導入までのプロセスをご紹介したい。

まずはGoogleマップのサイトで、利用方法を確認

Googleマップからヘルプをクリックすると、確かにそれらしいヘルプ項目がある。

Googleマップの地図を自分のサイトに追加することはできますか

そう書いてあって「できません」っていうオチはもちろんない。はい、できます。 Google Maps API は、どの無料ウェブサイトでも使用できます。とのこと。Google Maps APIというのが、外部サイトからの呼び出しに対し、地図の機能だけを提供するインターフェイスのようだ。

ここからは、ドキュメントが全て英語

案の定ではあるが、Google Maps APIに関する公式のドキュメントは全て英語。今のうちにお断りさせていただくが、筆者は英語が読めません。ここから先は、オンライン辞書を片手に四苦八苦しながら、かいつまんで無理やり読み取った内容です。もし、ウソの解釈を発見した方は、お知らせいただけると助かります。

Googleマップを利用する前に登録が必要

Google Maps APIの詳細については、次のURLをご覧くださいとなっているので見てみると( http://www.google.com/apis/maps/ )、イキナリSign up for a Google Maps API key ( Google Maps API キーの登録 )というボタンが現われる。
登録方法は簡単みたいだ。Googleマップを利用するサイトのURLを入力して、規約に同意すれば、キーはすぐに発行される。但し、Googleアカウントでログインする必要があるようだ。

サイトのURLは、自分が管理できるディレクトリの最上階層を登録すれば、それ以下のどのHTMLファイルからでも利用することができる。つまり、「http://www.pxt.jp/」で登録していれば、「http://www.pxt.jp/sample.html」でも、「http://www.pxt.jp/abc/index.html」でも利用できる。

その前に、いくつかお約束事があるようなので、がんばって触れてみよう。特に大事そうなところは太字で表現されている。以下はその抜粋。

There is no limit on the number of page views you may generate per day using the Maps API.

ページビュー数に制限はなく、Google Maps APIを呼び出しているページに、1日何回アクセスがあっても大丈夫ということでしょう。

There is a limit of 50,000 geocode requests per day per Maps API key.

Google Maps API キー1つにつき、1日に 50,000 geocode requests を超えてはならない。ということらしいが、geocode requestsの意味がいまいちわからないので、ちょっとコワイ。
本家以外のサイトを検索してみると、「ジオコーディング」というのが、住所や地名などの文字列から検索し、緯度経度を割り出すサービスらしく見えるが、それのことか? 詳細は不明。
ちなみに、1日に50,000回以上のgeocode requestsがあると、一時的に利用が停止され、それでもMaps API Geocoderにアクセスをし続けるなら、永久にブロックされることになるかもしれない。とも書かれています。ご注意を。

The Maps API does not include advertising.

Google Maps APIは広告を挿入しない。

Your service must be freely accessible to end users.

Googleマップを利用するサービスは、エンドユーザが無料でアクセスできるようにしなければならない。Googleマップを利用したサービスの利用に対して課金してはならないということでしょう。

You may not alter or obscure the logos or attribution on the map.

地図上に表示されるロゴや属性(多分、著作権の帰属のことだと思われる)を変更したり、覆い隠したりしてはならない。

それから、忘れてはいけないのは、Googleマップはβ版であるということ。正式なサービスとしてリリースされていないので、バグや不具合があったり、いつ勝手に停止されたとしても、誰にも文句は言えない(そもそも無料だし)。ということを前提に利用する必要があるだろう。

早速動かしてみる

登録を完了すると、次のようなキー(これは http://www.pxt.jp/ で発行したキー)と、スタンダードなマップを表示するサンプルHTMLソースが案内される。

ABQIAAAARQXhUTNQDaklLllek-o74BR5FQhf9g7TSbQOo0LCXMasJ-Ww7BRsGYEiHG0sITSmPGzQVwmt_bI4Ww

案内されたサンプルHTMLソースをそのままコピー&ペーストしてみたのが、下記のサンプル。

どうやら問題なく動いたようだ。これでひとまずは導入完了。

マップはカスタマイズできるのか?

この状態では、地図の拡大縮小などの操作ボタンが出ていないし、最初に表示される座標も、どうやらここはアメリカだ。ドキュメント内のサンプル( Maps Examples )を見ると、いくつかのJavaScriptコードを追記することで、操作ボタンの追加や、初期表示座標、地図縮小率の指定、自前のXMLを使った地図内のオブジェクトの表示などなど、さまざまなカスタマイズができるようだ。

マップのカスタマイズにも触れたいと思うが、これはまた次回の課題ということで。

まとめ

Google Maps APIが公開されてから、実はもう1年以上経ってるらしいが、それでもいまでも衝撃的なインターフェイスだと思える。が、いざそれが自分の手のなかで扱えるとしたときに、どんな利用価値があるのかというと、なかなか面白いアイデアは浮かばないものだねぇ。とりあえず、近所のラーメン屋マップあたりから始めてみようかな?

そして今回、最も痛烈に感じたのは、なんといっても「英語が読めないことの不便さ」だ。普段英語に触れる機会がないから、なかなか克服できないままになっている。こういった機会にちょっとずつでも英語に触れて、もっとすらすら理解できたら楽しいだろうになぁ。

それではまた。See you.


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コヤナギ トモヤ

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