やったのか、やらなかったのか

「できるのか、できないのか」は、単純に「やったのか、やらなかったのか」という、ただそれだけで決まる。

熟練の職人であれ、博学の士であれ、どんな偉人でも、やったから、できた。あるいは、やったから、できるようになったのである。例外はない。生まれつき熟練だった職人など、存在し得ないのだから。

できなかったことをやり、一つ一つやり進めることで、一歩ずつ前進できる。どんな偉業も、それの積み重ねで成るだけである。もしも、やらなかったならば、ただ死ぬまで足止めを喰うというだけのこと。（その上で敢えてそれを選択するというのなら、それもまた悪くはない）

どうしても乗り越えられない、高い壁にぶつかってしまうときもある。それを避けて通れる道は、あるかも知れないし、ないかも知れない。それは、時と場合によるだろう。

だけど確実に言えることは、たとえどんな格好の迂回路を見つけたとしても、どこでもドアや通り抜けフープは落ちてはいないということだ。