いやー、やっぱりまだモラルは要るよ。

モラルは利益をもたらすもの』を読み返して、もう一回考えたが、やっぱりモラルはまだ要る。モラルは役割を終えてない。

ちょっと前(北京五輪の前くらい)に、中国人のやるヘンな行動を見て、日本人は非難したり、笑ったりしてた。例えば、環境を守るために緑を増やそうって言って、山を緑色のペンキで塗っちゃうとか、中国製偽ディズニーランド騒動とか。そういうのを日本人がみんなで非難できるのは、日本人が共有しているモラルがあるってことで、それを根拠に共感してるからじゃないかな。それができたということは、モラルがまだ生きているという証拠。

逆に一方で、モラルがぶっ壊れているところもある。それを抑えることができていない。

  • 給食費を払わない親とか、いわゆるモンスターペアレントたち
  • 救急車をタクシー代わりに呼び出しちゃうような人たち
  • 税金をムダに使いまくっても平気な顔してる一部の官僚やら政治家たち
  • 高校生がタバコを吸って小火騒ぎを起こしたからって、学校に喫煙室を作っちゃうような状況

こういうことが起こるっていうのは、少なくても僕の常識からは、モラルの欠如が大きな原因に見える。現状、こういうのを抑えられないのは、モラルに代わる新しいシステムは今はまだどこにもなくて、モラルを必要としているという証拠だと思う。

モラルはぶっ壊れたというよりは、ぶっ壊してきたんじゃないかと思う。代替の新システムを作る前に、ぶっ壊してしまった。

だから、「モラルに頼っていては正しい社会は作れない」と思っている皆さんは、モラルを否定する前に、モラルがなくても大丈夫なシステムをちゃんと考えてからそれを言わないといけない。


プロフィール

コヤナギ トモヤ

まったりウェブ系コーダーしてます。PHP製静的CMS Pickles 2 を開発しています。

RSSフィード

  • このサイトは、 コヤナギ トモヤ の個人サイトです。
  • 個人的な主張や、活動の記録などを掲載しています。 所属する企業、団体、その他の意見や立場を代表するものではありません。
  • 掲載された内容は古くなっている可能性があります。 特に古い記事では、現在の筆者の考えと異なる主張をしていることがありますが、記録としてそのまま残しております。 予めご了承ください。
ページの先頭へ戻る