公開日: 2007年10月14日(Sun)
サイエンスZERO(2007/08/11放送)と、爆笑問題のニッポンの教養(2007/10/09放送)で、渋滞学という科学について取り上げていた。東京大学大学院工学系研究科准教授 西成活裕先生。この方は、数学の観点から渋滞を研究しているとおっしゃっておりますが、物理学とか心理学とか、その他いろいろな難しい学問を総合して、渋滞という庶民に直接関わる問題に用い、難解な学問を身近でわかりやすい形で実用化している。・・・みたいな感じを受けて、ちょっと感動しちゃった。
たかが渋滞、ちびっと我慢すりゃいいじゃん。と、録画データの見出しを見たときに、直感的にこんな風に感じてしまった。が、実は身のまわりの至る所に渋滞が起きていることを気づかされる。
直接的にイメージするのは自動車の交通渋滞。だけどそれだけに限らず、イベント会場や駅などで人間が渋滞するだったり、アリの行列の渋滞だったり、災害時の非常口の渋滞だったり、携帯電話やインターネットの通信過多、サーバーのビジー状態、さらには、人間の内部でも、神経上の情報が渋滞したり、会議室の議論でも渋滞が起こっていたり、社内のノウハウの伝播が渋滞し、少人数のデキる人達に質問やオファーが殺到し、対応が渋滞するなど、世の中の様々な場面で常に渋滞に悩まされているんだな、実は。
ビジネスでも、渋滞が起きているよね。なんか、mixiが流行ったとみたらSNSサービスに群がり、YouTubeが流行ったとみたら、動画配信に群がり・・・。世の中に似たようなサービスがむちゃくちゃ乱立していて、ユーザもどれを選んでいいかわかんない。てか、どれでも一緒でしょ、みたいな。それがダメだとは思わないけど、効率よいのかしら。たいして大きくもないマーケットに、みんなで群がる。もう少し、視野を広げて世の中を見ることも必要なのではないかと感じました。
公開日: 2007年10月14日(Sun)