公開日: 2009年01月22日(Thu)
このまえ書いた消費税を財源としたベーシック・インカム案の記事の続き。
前の記事で、『消費税を5%増税し、増えた分を毎月全国民に均等に再分配する』と書いてみた。
この5%は適当に言っただけだったんだけど、妥当なのかどうか試算してみる。テレビタックルで、三宅さんが「消費税収は10兆円くらいある」って言ってたので、これを人口1億3千万人で割ってみた。
消費税率 | 財源額 | 一人当たり |
---|---|---|
5% | 10兆円 | 76923円 |
4.5% | 9兆円 | 69230円 |
4% | 8兆円 | 61538円 |
3.5% | 7兆円 | 53846円 |
3% | 6兆円 | 46153円 |
2.5% | 5兆円 | 38461円 |
堀江さんことホリエモンさんがテレビで「5万円くらいが妥当だと思う」と言ってたのに合わせると、消費税にしたら 3.5% 相当くらいが妥当なのじゃないかしら。でも、ぼく個人的には 5万円 だと多い気がするんで、 3%分 くらいでいいと思う。あ、でも消費税が上がるからもうちょっと必要になるのかな? まぁ、3~3.5% くらいっていう感じ。
これをやると、どんないいことがあるのか、もう一回改めて考えてみた。
国の政策でこれほどのセーフティネットが張られれば、企業は今よりももっとフェアに自由に競争してよくなる。つまり、不要な人件費はどんどんカットしていいんだから。必要な社員だけ高額払って残して、後は全部クビにしたっていいわけだ。
能力がないとか、働かない社員をクビにできない今のような状態は、競争を制限して成長を妨げるだけで、会社も労働者も消費者も、誰も幸せになっていない。堂々とクビにできたほうが、社員の中にも緊張感や野望みたいなのが生まれやすくなるだろう。
なんか、よい事ずくめな気がしてきた。そんなに上手くいかないのかな?
それから、「働かなくても生きられるようになったら、働かなくなるのでは?」というのが、ベーシック・インカムに対する主な反論なようだけど、月々4万円とか5万円の収入で完全に満足できちゃう人がどれだけいるかというと、そう多くいるとは思えない。結果として、むしろもっと多く欲しいと思うようになって、職を求めるようになるんじゃないかと思う。バイトだっていいんだし。
公開日: 2009年01月22日(Thu)