ヒトの社会の適切な人数は150人?

いろんな動物の脳を調べると、脳に占める大脳新皮質の割合と、集団の個体数は、およそ比例するらしい。 このグラフにヒトを当てはめてみると、だいたい150人くらいがちょうどいい人数なんだって。(2008年12月21日放送の『サイエンスZERO』より)

共に暮らす集団の人数が増えると、メンバーのキャラとか、自分と相手の関係だけじゃなくて、仲間同士の関係とか、把握しなきゃいけないことが増えて、社会がどんどん複雑になってくる。そういう情報処理を、大脳新皮質がやってるんだそうだ。

この150人という数字は、多分、人によって多少差はあるだろうけど、ボクの場合もっと少ない気がするなぁ。大脳新皮質が少ないのかな?

150人のキャパシティの中には、親や兄弟や子や孫や親族たちも含まれるし、学校や地元の旧友や先生とかも含まれるだろうし、ご近所さんや会社の同僚、お得意先とかも含まれる。もしかしたら、イヌのポチやネコのタマ、自宅にも会社にも沢山あるマックくんやパソコンくん、ドラクエに出てくるアリーナやミネアやマーニャも頭数に数えられちゃってるかも知れない。

そう考えると、少ないな。150人って。

もし世界の人口が150人しかいなかったら、あるいはマルクス主義は上手くいったのかも知れない。

世界人口67億人は多すぎる。東京にいて150人としか接しないなんて不可能だ。自分の大脳新皮質のキャパを超えて把握しきれなくなった相手の人たちは、人格を持たないただの「人」としか認識できなくなっちゃって、有効な関係値を築くことは困難になる。そうなると、なかなか他人を信用できなかったり、不審者みたいなのにも気づきにくくなったり、社会との壁や孤独を感じたりとか、そういうことに繋がる一因になってるんじゃないかな?

少なきゃいいってもんじゃないかも知れないが、やっぱり多すぎるのは問題だろう。

「都会に集中した人口を地方にバラけさせればいいのに」とか、「少子化っていいことなんじゃないの?」とか、思ってしまう。


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コヤナギ トモヤ

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