尿から水素を抽出する装置:自動車にも応用可能 (WiredVisionより)

WiredVision に 尿から水素を抽出する装置:自動車にも応用可能 という記事が掲載されている。

Botte氏が開発した電解槽は、ニッケル電極を使って、尿の主成分である尿素から水素を抽出する。Botte氏によると、尿素中の水素と窒素の結合は、水中の酸素との水素の結合ほど強固に結合していないので、この電解槽では尿素を酸化させるのに0.37ボルトの電圧しか必要としないという。これは、単三電池1個のエネルギー量の半分未満で、水の分解に必要な1.23ボルトよりもかなり小さい。

おしっこから水素を取り出せて、水素で発電できるのだから、おしっこ発電機なるものができるというわけだ。これはすごい。

これでまた、バック・トゥ・ザ・フューチャー のゴミ発電に一歩近づく。

幾つかキーワードを拾ってみた。

  • 人体は毎日2〜3リットルの尿を作り出しており、尿は地球上にもっとも豊富にある廃棄物だ。
  • 汚水を処理しながら、車に燃料を補給できる。
  • 適切な相手と提携すれば、リッター当たり約26キロ走行可能な、尿を動力とする車を年内に実用化できると思う。
  • 現行の電解槽の試作品は、だいたいCD収納ケース2個分の大きさで、最大500ミリワットの電力を生成できる。

水素抽出後の残りカスはどういうものなのか気になる。「汚水を処理しながら」って言ってるんで、キレイなものなのかな?

トイレにおしっこ発電機がついてたら、ご家庭の電気代は浮くし、排水もキレイな状態で流せる。有料の公衆トイレとかも、おしっこで発電した電気の売り上げで運営できるようになるかもしれない。

駅とかデパートとかイベント会場とか、人間が沢山集まってくる場所に設置したら、発電量はその分大きくなる。中国やインドなど人口の多い国が、一躍クリーンエネルギー大国にのし上がっちゃったりして。

もしブタとかウシとか、ヒト以外の動物のおしっこからも抽出できるなら、さらに大量の電力を得られることになる。

すごい・・・。まるで夢のような装置だ。

高速道路で渋滞とかにハマったとき、どうしてもおしっこが我慢できなくなってももう大丈夫。給油口を室内にも設置すれば、クルマを停めなくても問題を解決できるし、その上、クルマの燃料まで補給できてしまうようになる。

すごい・・・。まるで夢のような装置だ。


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