公開日: 2010年02月23日(Tue)
お家を建てるとき、施主に十分なお金がないと、壁を塗ったり釘を打ったりコンクリートを均したりする仕事を手伝うことで、安くしてくれたりする。工賃を払えない分を、自分で労働して補うということだから、まぁ理屈はわかりやすい。
大工さんにとっては、現場に素人が入ってきて素人なりの仕事をされるんだから、安くなるどころか、むしろ迷惑料が欲しいくらいなんじゃないかとも思う。けど、施主がこまめに差し入れなんかを持ってきたりとか、同じ仕事を一緒にやっていく中でそれ相応の絆も生まれるだろうし、現場の大工さんにとってもモチベーションの源になるんじゃないだろうか。
「施主の顔が見える」ということは、「この人のために家を建てるんだ」と認識することでもある。もちろん、施主が見てるから手を抜けないというのもあるかも知れないが、目の前で一緒に仕事をした仲間(=施主)が喜ぶ顔を見たいと思うのは、人間の当然の心理だろう。逆に、こうしたコミュニケーションがちゃんとできてないと、「やっつけ仕事」が起こりやすい現場になってしまう原因となる。
お金と要件を出すのが施主の仕事ではあるが、それだけでは「最高の家」は建たない。逆に言うと、プロデューサーは「最高の家」が建てられる現場を作るために、上手く施主の協力(=労働)を引き出す努力をしないといけない。
なんか、ウェブ屋の仕事にも、同じことが当てはまりそうな気がするんだが・・・。
公開日: 2010年02月23日(Tue)