公開日: 2010年04月25日(Sun)
どうしてジョブズはAdobe Flashが嫌いなのか?
きっと、Flashコンテンツが人に迷惑をかけているからに違いない。
しかし、それは Flash が悪いわけでも、Adobe が悪いわけでもない。コンテンツのデザインがいけないのだ。
ケータイやiPhoneなどの端末で表示できないし、スペックの低いネットブックなどのPCでもまともに閲覧できないことは多い。インターフェイスの設計に難がある場合もある。画面の幅や高さが小さいと操作できないようになっていたり、マウスオーバーなどのマウス操作が前提になっていたりすることもある。
これは、やっぱり一部のユーザからすれば迷惑だ。見れるはずのものが見れないようにされてしまっているわけだから。
では、どうしたら迷惑ではなくなるのか。
次の手順に従ってウェブコンテンツを構築すればいい。
最初に、最も基本的なテキストによる表現を作成する。これさえあれば、どんなユーザにでも同等の情報を伝えることができる。
以降は少しずつ受け取れるユーザの数を減らしながら、少しずつ表現力を豊かにしていく手順になるが、ポイントは、「置き換える」のではなく「かぶせる」ことだ。そうすれば、少なくてもテキストによる表現は提供できるはずなので、「どんなユーザにも等しく情報を伝えられる」を担保することができる。
「FlashにするかHTMLにするか」と悩んでいる人を時々見かけるが、この選択こそがナンセンスなのだ。『HTMLは必ず作る。余裕があるなら、Flashでも作る』が正解。
表現力の小さいほうから順番に作りこんでいき、予算が尽きたところでやめればいい。
こうしたベースの上に Adobe Flash コンテンツが実装されてさえいれば、Flashは誰にも迷惑をかけることはなくなる。そしたら、おそらくジョブズにも受け入れられるんじゃないかな。
AppleとAdobeのケンカみたいに見えるけれども、実は悪いのはウェブコンテンツメーカーだってことじゃないのか。
めんどくさがらずにちゃんとウェブサイトを作って、Flashが嫌われないようにしていかないといけない。
公開日: 2010年04月25日(Sun)