公開日: 2012年08月28日(Tue)
VMWare Player × Ubuntu 12.04 の仮想マシン上に、MT5をセットアップしたメモ。
公式のドキュメントなども参考にしながら。
MTはperlスクリプトで実装されている(Perl 5.8.1 以上推奨)。MT5のインストールの前にApache2 + perl + MySQLの実行環境を整備しておく必要がある。
その前に、apt-get の一覧を更新しておいた方がよい。
$ sudo apt-get update
そしたら、Apache2 のインストールから。
$ sudo apt-get install apache2
次に perl をインストール。perl は Ubuntu 12 にもともとインストールされていたので、「perlはすでに最新バージョンです」と言われた。でも一応実行しておく。
$ sudo apt-get install perl
そしたら、MySQL。途中、MySQLのrootパスワードを設定するよう求められる。
$ sudo apt-get install mysql-server
MT5内でイメージドライバーがインストールされていないと、アップした画像の "サムネイルを利用" など一部の機能が使用できなくなったりする。イメージドライバーには Image::Magick、NetPBM、GD、Imagerのいずれか
が利用可能とのこと。ここでは Image::Magick を入れることにする。
$ sudo apt-get install imagemagick
$ sudo apt-get install perlmagick
次のページから、MT5のソースをダウンロードできる。
利用規約を読んで、一番下のフォームにメールアドレスを入力して先に進む。
執筆時点最新版の Movable Type 5.14 (MT-5_14-ja.zip) をダウンロードした。
このZIPを解答すると、MTスクリプトの一式が生成される。
新規インストールの事前準備を参考に、ディレクトリを作成し、設置する。
このサーバーでは、ドキュメントルートは /var/www に設定されているので、それぞれ次のようにすることにした。
解凍したZIP内のファイルを、次の要領でディレクトリに設置する。
ドキュメントに従って、パーミッションも設定しておく。ドキュメントによると下記の通り。
ブログディレクトリというのは初出だが、おそらくウェブサイトディレクトリと同義と思われるので、設定する。
$ # アプリケーションディレクトリ内のスクリプトを設定
$ cd /usr/lib/cgi-bin
$ sudo chmod 777 ./mt
$ cd /usr/lib/cgi-bin/mt
$ sudo chmod 755 ./*.cgi
$
$ # ブログディレクトリを設定
$ cd /var
$ sudo chmod 777 www
$
$ # mt-static/support を設定
$ cd /var/www/mt-static
$ sudo chmod 777 support
後に出てくる設定画面の途中で、アプリケーションディレクトリに mt-config.cgi が自動作成されるタイミングがあるのだけど、ここで書き込みのパーミッションがないといって怒られたので、アプリケーションディレクトリ も 777 に設定した。
ここまでやったら、仮想マシン内でFirefox を起動して、 http://localhost/cgi-bin/mt/mt-check.cgi
にアクセスしてみる。「Movable Type システムチェック [mt-check.cgi]」という見出しの画面が表示されたらOK。
ここまでの手順で、サーバー上でMT5が動作する環境は準備できているはず。ここからは、MTの管理画面での作業となるみたい。ドキュメントでは、対話式インストールウィザードの実行というコーナーに入る。
http://localhost/cgi-bin/mt/ にアクセスしてウィザードを開始
(www.example.com は、ここでは localhost に読み替える) とあるが、ここにアクセスしても Forbidden が出てしまい、ダメだった。index.html に明示的にアクセスすると、今度は Internal Server Error が出る。どうやら、cgi-binディレクトリの中で、 index.html が省略できないようになっているのに加え、*.html のファイルが CGIスクリプト として処理されてしまっているようだ。
Apache2 の設定をいろいろいじってみたけど、なんか解決しないので、一旦次の画面にあたる mt-wizard.cgi に直接アクセスして作業を進めてみる。
それぞれ、次のように設定。
「次へ」を押すと、システムチェック画面に進む。「オプションのPerlモジュールのうちいくつかが見つかりませんでした」というメッセージが表示されるが、気にせず進める。
次に、データベースの設定画面が表示される。
この画面を設定する前に、terminal で MySQLにデータベースを作成しておく。ここでは超簡単に設定してしまうが、MySQLクイック・リファレンスなどを参考に、実際はちゃんと設定した方がいい。当然。
$ # rootでMySQLにログインする。
$ mysql -uroot -p
Enter password:
mysql> # データベース mt を作成する。
mysql> create database mt;
mysql> # ユーザー mtuser を作成する。
mysql> # 面倒なので ALL PRIVILEGES (=すべての権限を与える) としているが、
mysql> # マネしてはいけません。(汗
mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON *.* TO mtuser@localhost
-> IDENTIFIED BY '********' WITH GRANT OPTION;
mysql> exit;
これで、データベース mt と、万能ユーザー mtuser ができたはず。
確認してみる。
$ mysql -u mtuser -p
Enter pasword:
# これでログインできれば、ユーザー mtuser は存在しているはず。
mysql> show databases;
# 表示されるデータベースの一覧の中に、 mt があるはず。
mysql> exit;
を踏まえて、MT5の管理画面に戻り、データベースの設定を行う。
入力したら、「接続テスト」をクリック。うまく接続できたら、「データベースの設定を完了しました」というメッセージが表示されるので、次へ。
次に、メールの設定。ちょっと時間がないので、選択しないで進むことにした。御免。
すると、アプリケーションディレクトリに、設定ファイル mt-config.cgi
が生成される。
次に進むと、アカウントの作成画面。次のようにした。
次へ進む。
最初のウェブサイトを作成 という設定画面。
ここはウェブのタイトルやURLなどを入力するが、必要なければそのままでOK。
「インストール」ボタンを押下。
データベースの初期化が走りだす。「インストールを完了しました!」のメッセージが表示されたらOK!
「Movable Type にサインイン」を押して、管理画面のトップに移動する。初回は mteditor で自動的にログインした状態から始まる。
これで Movable Type 5 のインストールはたぶんできた。時間がなくてはしょった手順がいくつかあったので、もしかしたら後々問題になるかもしれないけど・・・引き続き構築した環境でCMSの中身をいじくってみる予定。
公開日: 2012年08月28日(Tue)