車輪の再発明は恥ずかしいことではありません

もしも、ビッグバンをもう一度起こすことができたら、いまのこの宇宙とは全然違う別の世界ができるに違いない。

137億年前にビッグバンが起きて、そこからこの世界ができたという過程は、すごくクリエイティブなことだと思う。もう一度ビッグバンが起きて、別の世界ができるとしたら、それも同じくらいクリエイティブなことなのではないか。

クリエイティブとはそういうことなのだ、と思う。

ならば、一度完成したものを疑って、壊して、もう一度つくりなおす「車輪の再発明」は、すごくクリエイティブな営みのはずだ。車輪の再開発を繰り返しやってきていなければ、こういう車輪が生まれることはなかっただろう。車輪にもイノベーションは起きている。

もうひとつ言えることは、クリエイティブはすごく効率が悪く、時間とカネがかかるということ。既にある車輪をもう一度つくり直そうというのだから、当然そうなる。

だから、なんでもかんでもクリエイティブならいいというものではない。1個のプロダクトの、隅から隅までクリエイティブにこだわり尽くしたら、カネと時間が無限にかかる。いくらの値がつくか知れたもんじゃないし、いつ発売できるのかわからない、ということになりかねない。(しかも、いきなり全然違う別のものがでてきたら、ユーザーは面食らって使いこなすのに苦労するだろう)

つまり何が言いたいかというと、クリエイティブであるべきところと、既存の車輪でよいところをメリハリつけて、ちょっとずつ再開発していかないと、よいモノづくりにはつながらないんじゃないか、というお話。

すごいね、このタイヤ。


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コヤナギ トモヤ

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