公開日: 2007年11月23日(Fri)
HTMLとかPDFとかがこんなに普及していても、やっぱりペーパーレスな社会にはならなそうだ。本来なら、「紙の消費を減らしましょう!」っていうのが最も正しい解なのだとは思うが、現実はそういうわけにもいかない。
何かのニュースで見たのだが、100%再生紙は環境によろしくないという話。
再生紙ラインナップを再編、古紙100%配合製品を廃止
~独自の環境コンセプトに基づく「グリーン・プロポーション再生紙」を発売~
http://www.np-g.com/news/news07042401.html
どうやら日本製紙のこの発表が火種らしい。
ニュースをみた限りの印象では、京都議定書の定義にミスがありました、という話な気がしてる。
「環境にやさしい」は、すなわち「CO2排出量が少ない」というダケの意味で解釈されているようだ。上記ページの【図1】にある、
非化石燃料由来のCO2は、カーボン・ニュートラルの考え方に基づき、カウントされません。
これが、主な論拠に見える。が、どうも釈然としない。
化石燃料の消費量という点からすれば、確かに古紙再生の方が多いかも知れない。だけど、化石燃料由来だろうが、非化石燃料由来だろうが、CO2はCO2だ。紙の消費を減らせない以上、古紙をやめるということは、また大量の木を切るということだ。これを理由にして古紙再生を「環境に悪い」とし、新しい紙のために木を切るべしというのは、どうなんでしょう。CO2削減のために木を切るなんて本末転倒に見えるのだけど。
京都議定書の「カーボン・ニュートラル」周辺の定義を訂正するべき、という話ではないのかしら。
古紙の品質低下(キレイな古紙が大量に中国へ輸出されていて物量的に足りてないらしい)とか、京都議定書の目標を是が非でもクリアしなきゃいけないとか、アメリカがどうのとか、石油高騰とか、いろいろな問題がからんでいる複雑な問題なのかも知れないけど、「リサイクルしないことが環境のため」とイキナリ言われても、そう簡単に納得できそうにはない。
とはいえ、(この論争は一旦忘れて、古紙100%は環境によいのだとしても)化石燃料消費とか、CO2とか、結局リサイクルして古紙を使いまくったところで、悪影響は減るだけで、なくなりはしないようだ。ペーパーレス社会、諦めかけてはいたけれど、やっぱり目指さざるを得ないのかしら。
手軽に持ち運べる小さいノートPCとか、電子書籍リーダとか、そういうのを導入して置き換えていくべき?
まずは、無駄な印刷、控えましょう。
100%再生紙は環境に悪いかどうなのかという記事を過去に書いたが、ネット上でいろいろ探してみると、いろんな見方があって、実際はどうなのかちょっとわかんない。森林伐採の量とかCO2の排出量とか黒液とか、紙の消費量と森林が育つスピードの比較とか、そんな途方もない計...
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公開日: 2007年11月23日(Fri)