公開日: 2008年01月22日(Tue)
過去の記事 「進化に目的はない」のか? で触れたように、Wikipediaの進化のページをよく見てみると、「進化に関する誤った理解 -> 進化に目的はない」という記載がって、やっぱりこれがどうも腑に落ちない。個人的な希望の範囲でもそうだが、幾つか疑問を感じている。
まず、生きた化石の皆様。
地層の中から出土する化石と同じ姿で現代にまで生息していることから、このような呼び名が付いた。
と、Wikipediaにも書かれている通り、彼らは、かなりの長い間、目だった進化(変化)をせず、同じ形でいる。
進化が偶然的な突然変異からのみ起こるのであれば、カブトガニやシーラカンスはどのようにして太古の時代から同じ形を維持してこれたのか? 偶然的に起こるのであれば、望むと望まぬとに関わらず、進化は起こってしまうはずであり、それが起こらない状況を作るのは難しいと思う。
そして、それがもし、「偶然的に突然変異を起こして進化した種が、生存競争に負けて自然淘汰したため」だとしたら、それはそれで疑問が起こる。
ここで代表にしたシーラカンスは魚類なので、常に水中にいるから、もしかしたら化石になりにくいのかもしれない。だけど、ゴキブリやカブトガニやムカシトカゲなら、化石になりやすそうじゃないですか。
もしかしたら、すでにどこかに答えが出ているのかも知れないけれども、「進化は目的があって起こすものであり、淘汰圧が低く変化(進化)の必要がなかったので、そのままの形でとどまった」と説明すれば、筋が通りそうな気がするのだが・・・。
公開日: 2008年01月22日(Tue)