「進化に目的はない」のか? 本当なのか?

過去の記事 「進化に目的はない」のか? で触れたように、Wikipediaの進化のページをよく見てみると、「進化に関する誤った理解 -> 進化に目的はない」という記載がって、やっぱりこれがどうも腑に落ちない。個人的な希望の範囲でもそうだが、幾つか疑問を感じている。

まず、生きた化石の皆様。

地層の中から出土する化石と同じ姿で現代にまで生息していることから、このような呼び名が付いた。

と、Wikipediaにも書かれている通り、彼らは、かなりの長い間、目だった進化(変化)をせず、同じ形でいる。

進化が偶然的な突然変異からのみ起こるのであれば、カブトガニやシーラカンスはどのようにして太古の時代から同じ形を維持してこれたのか? 偶然的に起こるのであれば、望むと望まぬとに関わらず、進化は起こってしまうはずであり、それが起こらない状況を作るのは難しいと思う。

そして、それがもし、「偶然的に突然変異を起こして進化した種が、生存競争に負けて自然淘汰したため」だとしたら、それはそれで疑問が起こる。

  • 地球の水中にはいろいろな魚類がいて、絶滅する種も多いだろうが、生き残っている種も多い。その中で、シーラカンスは滅びないのに、その強い競争力を持つシーラカンスから少し変化しただけの新しい亜種は、ことごとく絶滅してしまうほど競争力が劣っていたのだろうか?
  • シーラカンスから派生して、滅びた種の化石とかは見つかっているのだろうか? もし、亜種が発生していて、それが滅びたのであれば、多少でも彼らの化石が残っていそうなものだ。
  • ほとんど天敵がいない人類が、もしもこのまま淘汰圧にさらされない状態で、数万年、数十万年と生き続けたら、偶然的突然変異が重なって、会う人会う人みな指の数も鼻の穴の位置も区々な、全くのランダムな姿をしているのだろうか?

ここで代表にしたシーラカンスは魚類なので、常に水中にいるから、もしかしたら化石になりにくいのかもしれない。だけど、ゴキブリやカブトガニやムカシトカゲなら、化石になりやすそうじゃないですか。

もしかしたら、すでにどこかに答えが出ているのかも知れないけれども、「進化は目的があって起こすものであり、淘汰圧が低く変化(進化)の必要がなかったので、そのままの形でとどまった」と説明すれば、筋が通りそうな気がするのだが・・・。

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