公開日: 2007年10月06日(Sat)
「ブレイン・コンピューター・インターフェース」とセカンドライフが合体したら、本当にマトリックスや、EDEN ~It's an Endless World!~な感じの世界が実現してしまうかもしれない。
すでに、セカンドライフなどの仮想現実の世界にどっぷりのめり込んでいる人は沢山おり、仮想現実内でのビジネスが現実世界のお金となって成立している部分もあるらしい。現実世界の企業も、仮想現実の世界に参入したりしている。
この、仮想現実の世界にのめりこんでいる人たちが、ブレイン・コンピューター・インターフェースで脳と直接接続したなら、それだけでマトリックスの世界が、ほぼめでたく到来じゃないですか。
我々が、現実世界(現在広く現実やリアルなどと呼んでいる世界)には、神様という「概念」があって、大地を創造したという話がある。現実世界の神様が本当に存在するかどうかというと、世界中に様々な神話があるものの、その存在を確認したという話は聞かない。
しかし、仮想現実世界(現在広く仮想現実やバーチャルなどと呼んでいる世界)には、実際に確認することができる創造主がいる。セカンドライフの開発者は、仮想現実世界の紛れもない神様だ。文字通り大地を創造し、世界、宇宙の物理法則を組み立てている存在だ。その気になれば、触れることもできるし、どんな奇跡を起こすのもたやすいことだ。
仮想現実世界に直接接続した、仮想現実世界の住人は、仮想現実世界システムの開発者や管理者を神々と崇め、信仰するのかしら。仮想現実世界に接続しなかった、現実世界に残ったその他の人たちは、雲の上の神々の国に住む、天子とか、なんかよくわからないけど八百万の神様の類になるのか、はたまた妖怪変化か、そういう扱いになるのかしら。そして、仮想現実世界に後から入った天使達は、堕天使とか呼ばれちゃうのかしら。
彼らにとっては、現実と仮想現実と、どちらが現実なのだろう。脳と体は分離して別な場所にあって・・・、というか、そうなったら、もう体なんてほとんど必要ないじゃないですか。
なんだか混沌とした世界だなぁ。端子が沢山ささった単体の脳みそが裸でウニョウニョ沢山いて、セカンドライフにログインすると、そういうのがたくさん武空術してるような絵を想像してしまった。気持ち悪い。そんなのはもはやホモ・サピエンスじゃねぇ。別の種だ。
情報技術がもたらす現実世界は、ウニョウニョの集まりなのか。情報技術の端くれに携わる者として、行き着く先がそんなゴールじゃ極めて空しい。新しい情報技術を開発することはよいことだと思うし、期待もするけど、開発する前に、それをどんな風に使うのか、どんな風に使われてしまうのか、そして、そんな風に使われてしまわないために、何を準備しておかなきゃならないか。
ちゃんと答えを用意しておかないと、ウニョウニョの世界が到来しちゃうじゃないですか。
公開日: 2007年10月06日(Sat)