公開日: 2008年07月25日(Fri)
今日の話題は 2008年6月10日放送の爆問学問「FILE040:「ウイルス その奇妙な生き方」」より(放送からだいぶ時間が経ってしまって、イマサラ感がありますが・・・)。北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人先生との対談でした。
ウイルスについて、意外と知らないことが沢山あって面白かった。番組中で語られたウイルスの特徴というか、生態というか、その辺を箇条書きにしてみた。
なんか、すごーく人間みたいというか、人間とウイルスと大差ないなぁと。この話を聞きながら、ウイルスとヒトとがすごく重なって見えた。
ウイルスの生活は宿主に完全に依存しているので、彼らの願いは、「宿主と共に永久に平和に暮らしたい」なんだろう。宿主を殺してしまうことは自分を殺してしまうことと同義であり、彼らにとってそれは失敗、愚かなることである。
ヒトもまた、ヒト単体では生きていけない寄生生命体だ。宿主である地球を死なせてしまったら、生きていくことができない。地球の環境にまったく依存しているわけだ。
そして、仮にヒトが絶滅したところで、誰も困る者はいないだろう。自然や生態系を守るために何かをしようというなら、人類を絶滅させるのが最も確実だと思われる。
だけど、エコロジストはテロリストではない。エコロジストが目指す世界は、人類が完全に排除された、非人工的な自然が守られた緑の惑星。・・・ではないのだ。地球の環境を守ることは、自分たちの将来の生活空間を守ることである。自分たち人間が、永久に住みやすい環境を維持し続けようという活動だ。
これこそ正しいエコである。
エコは、自然や、地球や、生態系や、可愛らしい小動物たちのためにする努力ではない。人間が、人間の生きるためにすることだ。
だから、「エコ」は「エゴ」でいい。エコとエゴを繋ぐ線は、回りくどすぎてなかなか見えにくいかも知れないけれども、環境に配慮するということが如何に自然な欲求であり、配慮しないことが如何に暗愚なことであるか。人間の知恵を持ってすれば容易く理解できるはずである。
公開日: 2008年07月25日(Fri)