選択肢に溺れる

面白い記事を発見したので、メモ。
「選択肢が多すぎると意欲が削がれる」マルチコアの問題点。次のはその引用。

ジャムが24瓶並んだ陳列は、最終的に60%近くの客の目を引いた。それらの客は全員、前を通り過ぎるときにジャムを少し試食した。だが、奇妙なことに、割引券を使って実際にジャムを購入した客は3%にとどまった。

一方、6瓶しかない陳列には、最終的に前を通り過ぎた客のうち40%しか目を留めなかったが、30%がジャムを購入していた。

ウェブサイトのグローバルナビのメニューの数は7つ前後が適切と言われる。ウェブサイトに限らず、他のプラットフォームのユーザインターフェイスでもそう言われているらしい。ジャムの実験でも、24瓶と6瓶。やっぱ、「7」なのかしら。

プログラム言語に限らず、おいしいジャムに限らず、世の中には情報が氾濫している。おびただしい数のメルマガに溺れ、おびただしい数のメーリングリストに溺れ、Googleの検索結果に溺れ、そして、自ら望んで収集しているはずのRSSフィードの件数に溺れる。書店へ行けばおびただしい数の雑誌に書籍、コンビニにも山積みの新聞紙、テレビ欄を開けば毎日7chとか8chとかという数のタイムラインにビッシリ詰まったテレビ番組。

とてもじゃないが、誰にでも平等に与えられた、1日24時間という時間の中で消化できる情報量ではない。欲しくて収集している情報なのに、そのほとんどを取りこぼしてしまっている。奇跡的に目を通した一握りの情報も、そのうちためになるのは、さらにほんの一握り。もうウンザリだ。

1日24時間で足りないならどうしたらいいだろうか。1日を48時間にしてみてはどうだろう。もっと欲張って、96時間にしてみるのはいかがかしら。1人では24時間しかない1日だけど、4人集まれば96時間も使える。後は、それぞれが出会った情報から、ためになるポイントだけ絞って、お酒でも酌み交わしながら語らいあえばいい。

策士、策に溺れる。情報設計士、圧倒的情報量に溺れる。情報化社会とか言ってはみても、結局最後はオフラインのノミュニケーション。か。

なんか、話が脱線したかな?


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コヤナギ トモヤ

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