公開日: 2008年10月30日(Thu)
フレデリック・ハーズバーグという臨床心理学者の二要因理論(動機付け・衛生理論)。これによると、仕事上「満足」するために必要な要素と、「不満足」に陥る原因となる要素は別物らしい。これに関する幾つかのリンクとメモ。
要約すると『満足するために必要な要素(動機付け要素)と、不満足にならないために必要な要素(衛生要素)は、1軸上で対を成すものではなく、互いに独立した別ものだ』みたいな感じ。
それぞれ具体的な例を挙げると次の通り。(ダイヤモンド・オンラインからの引用)
動機付け要因と衛生要因が『反対概念ではない』ということは、「不満たらたらで、かつやる気まんまん」みたいな状態がありえるんだろう。言われてみれば自分にもそんな時あるなぁ。
「給与」は衛生要因に分類されている。給料が上がってもモチベーションは下がらないだけで上がることはないということか。「最近の若い社員はギャラでは動かせない」傾向があるという話を聞くが、これと関連してるのかも。初任給ですら不満にいたるほど低くないのか、さほどお金をもらわなくても生きていける世の中が整ってきたのか、はたまた・・・。いずれにせよ、お金をぶら下げたら目が円マークになっちゃってた頃の若者と比較すると、今の若者の精神は衛生的になった(不満が少ない)んだろう。
巷では不況だ不良債権だと大騒ぎしているけれども、世の中ちゃんとマシになってきてるということの表れかも知れない。
「新卒採用アウトソーシングの意義」、そして「ハーズバーグの二要因理論」と、今回は何やら仰々しいタイトルを付けてみました。
( 新卒採用コンサルティング 『採用を科学する』 - 記事を開く)
確かに、
「初任給ですら不満にいたるほど低くないのか、さほどお金をもらわなくても生きていける世の中が整ってきたのか・・・。いずれにせよ(中略)、今の若者の精神は衛生的になった(不満が少ない)んだろう。」
は頷けますね。
平和ですね。
いいことではあるのですが、物足りなさを感じるのは私だけでしょうか。
> 採用コンサルタントさん
こんにちわ。
全ての問題を解決しきって、完全に平和で、完全にストレスフリーな世界は、おそらく、完全に退屈で、完全につまらない世界なんじゃないかと思います。だけど僕たちはそういう世界を目指して努力しているんだろうから、「完全につまらない世界」を楽しく生きる方法も考えておかないといけないのかも知れません。
もっとも、「全ての問題が解決された完全に平和な世界」が実現するのは、少なくとも本物のスターウォーズが勃発して終結したさらにそのずっと後のこと。それまでは諸々課題山積のエキサイティングな世界を満喫できるのではないでしょうか。よくも悪くも。
(レス遅くてすみません)
公開日: 2008年10月30日(Thu)