Internet Explorer 8 beta 2 、ヒドイ。

Internet Explorer 8 beta 2 (WindowsXP用)を入れて、ちょっぴり遊んでみた。このベータ2のリリースに関するニュース(窓の杜)によると、今回は一般ユーザ向けの評価版とのこと。

3月に公開されたベータ1は開発者向けのプレビュー版という位置付けだったが、本ベータ2は一般ユーザー向けに公開されており、日本語版も追加されている。

ウェブ標準への対応度は上がったのかも知れないけど、しかしまぁ不安定だ。リスト系の要素が存在するのに、部分的に表示されなかったり、存在しない空のリストが1つ増えてたり。消えてると思ってその辺を押してみたり選択してみたりしていじくってると、イキナリ現れたりする。しかも、常にそうなるわけじゃなくて、リロードするたびに発現したりしなかったりと、まぁとにかく不安定だ。ページの印刷機能も、画面の大半が真っ白のままで印刷されてしまった。もちろん、本来はちゃんと文字が書かれているはずのページなのに。

もう標準準拠率がどうのとか、JavaScriptの実行速度がどうとか、そういう次元を大幅に超越している(マイナス方向に)。たいそうがっかりだ。こんなぱっと見てすぐわかるようなレベルの致命的なバグを抱えた状態で一般ユーザ向けの評価版にしちゃうなんて、マイクロソフトはいったいどうしてしまったんだろう？ これじゃ評価のしようがない。

しかも、この程度の段階の評価版をインストールするために、既に入っているIE7を上書きしなきゃいけないなんて、ナンセンスもいいところ。評価版くらいスタンドアローンにできないもんなのか？

ところでマイクロソフト、いまさらブラウザのエンジンを開発しなおすメリットなんてあるのかな？という疑問。 FirefoxやSafariと同じくオープンソースの Gecko や KHTML のエンジンをベースに、過去のIEの独自仕様と互換するためのコードだけを付け足したほうが安上がりで確実なものができるんじゃないだろうか。マイクロソフトも、IE開発チームも、ウェブ制作者も、ユーザも、みんなそっちのほうがありがたいと思うんだけど。

好きだから作ってるのかな？　意地張ってるのかな？