フォルダやカテゴリで正直に分類してくと、似てるものが遠くなっちゃうことがある件

フォルダやカテゴリで正直に分類してくと、似てるものが遠くなっちゃうことがある。

例えば、『/手/指』 と 『/足/指』 は、どっちも指なのに隣に並ばない。指は指なので、語られる内容には重複する部分が多くなるはずなので、それが分散して置かれていると不便だ。でも、手の指は確かに手に属するし、足の指は足に属する。

こんなとき、情報の整理方法として、どういう回避策があるか考えてみた。

1.関連情報としてリンクする

ページの下部などに関連情報としてリンクを置く。

遠くに隠れてて見えない情報も自然な形で知らせることができるし、どこかの知らないカテゴリに飛ばされても不自然な感じはない。

ただ、情報同士の関連性が複雑だったり、量が多くなってくるとだんだん把握できなくなってくるし、要するに管理するのが難しい。

2.フラットな構造にする

手の指と足の指をまとめ、『指』という新しい分類を作って独立させる。『手』のページと『足』のページからは関連情報としてリンクする。

ウィキなどはこのパターンだと思われる。階層構造は読み取りにくくなる。

3.ショートカットを置く

階層上にショートカットをおいてもいい。
独立した別の項目にリンクされているにせよ、「手には指がある」ということを知らせるには、ナビゲーション上で手の下層に『指』をおいて見せるのが一番手っ取り早い。

脈略のない遠いカテゴリにワープさせることになるので、混乱を避けるためにショートカットアイコンを付けた方がよい。

4.複数の階層に所属させる

1つのページが複数の階層に所属できるようにする。

『/手/指』 と 『/足/指』 は同一のURLを持つ同一のページでありながら、サイトマップ上複数存在することになる。ということは、パンくずを複数持つということでもある。

個人的には、ややこしいし、わかりにくくて好きになれないデザインだが、実装された例を稀に見かける。

5.ディレクトリ型の分類をやめ、属性管理する

いっそのこと、階層構造を捨ててしまう作戦もある。

情報を表にまとめて、属性を登録していく。

iTunesで楽曲を管理するインターフェイスがこのやり方。エクセルなど表計算ソフトに出てくるフィルタ機能と同じ。そもそもRDB(Relational Database)の発想がこれ。

探す人は、好みの属性を指定して、用途に応じた分類を自分でカスタマイズする。『手』に含まれる項目の一覧も、『指』が含まれるカテゴリの一覧も、即座に作り出すことができる。
この性質を利用して擬似的にカテゴリページを表現してもいい。(iTunesの『アーティスト』や『アルバム』のように)

一覧を動的にカスタマイズできるのが醍醐味だが、静的な画面として固定しちゃうと、あまり便利じゃなくなる。

何が良いかは場合による

手の『指』と足の『指』は一緒に扱いたいかもしれないが、徳永英明の 『I Love You』 と尾崎豊の 『I Love You』 を一緒に扱って嬉しい場合はたぶんあまりないなど、何が良くて何が良くないとかは一概には言えない。

扱う情報の性格によって最適な方法を選択していく必要がある。

下記は関連リンク。


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