酸化チタンの太陽光発電パネル

久しぶりの記事なのに、古いネタ。2008年8月2日放送のNHKサイエンスZEROより、酸化チタンを使った太陽光発電技術の話題をメモ。

国家プロジェクト『ソーラークエスト』(?)だか、よく分からないが、東京大学 先端科学技術研究センターという所の研究。

ソーラーパネルに使われているシリコン材は、高価であることや、加工の過程で多くのCO2を排出するなどの問題があり、(理由はそれだけではないにしろ)日本での普及は伸び悩んでいるそうだ。2004年に、太陽光発電の累積導入量において、日本はドイツに抜かれている(ITpro記事)

今回番組で紹介された技術は、シリコンの代替として酸化チタン(二酸化チタン)を使う。酸化チタンは、シリコンよりも安価で、手に入りやすい素材だとのこと。従来の太陽電池と比べてコストを1/3程度に抑える目標。

コレのスゴイと思ったのは、次の点。

  • 光が消えてもしばらくの間発電し続けること。番組では「発電しながら電気を溜められる」と説明された。天候の影響を受けにくくなり、夜でも太陽光発電が使える可能性が出てきたとも言っていた。その分も足せば、シリコンよりも発電量が多いと言えるんじゃないかしら(素人目には)。
  • ペラペラなフィルムにできること。こんな軽量・柔軟な素材であれば、いままで難しかった色んな場所につけられそう。ビルの壁とか、衣類とか。ケータイやPCの筐体に貼ったりしても、美観を損ねない。
  • それから、安いこと。シリコン製に比べて1/3というのは目標というが、格段に安く上がることは間違いないんじゃないかしら。

次の画像は、ペラペラなフィルムに貼り付けられたパネル。


ちなみに、およそ10年後(2020年前後か)の実用化が目標だそうだ。


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