公開日: 2008年10月28日(Tue)
「ノブレス・オブリージュ」という言葉を知る機会があって、すばらしいと思ったので、忘れないようにメモ。
Wikipedia から幾つか抜粋して引用すると、およそ次のような内容。
要するに、「強者はただ傍若無人に強者であってはダメで、弱者を保護しないとダメですよ」みたいなことかしら。もしも仮に強弱の格差が大きく広がってしまったとしても、弱者が滅びてしまうようなことがあっては、社会は成立しない。「財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴う」。起源が「ルカによる福音書」12章48節だというから、そういう価値観がキリスト教世界には昔からあったんだろう。
日本にも老人を敬い、子供を大切にする、儒教の道徳があった。
明文化された年功序列のような社会的制度としてのそれは不要だと思うけれども、その明文と一緒に道徳心まで捨ててはいけない。これらは、社会の新陳代謝のシステムを理解し、維持するために必要な道徳だった。神様を信じる必要はないと思うが、これらの道徳は神様と一緒くたにして否定してはいけないものだった。
ここんとこ、なんとなく新陳代謝のサイクルが壊れてきている気がする。ノブレス・オブリージュ。例えばウォール街では忘れ去られてしまったに違いない。
公開日: 2008年10月28日(Tue)