公開日: 2008年11月12日(Wed)
「手ごろな株をいくつか買って、利益が出たら売って、また次のを買う」って、株をはじめたばかりの株ビギナーの人が、テレビのニュース番組でインタビューされて言ってた。要するに、儲けたいから投資する人。そんなのイマドキ普通だし、個人で口座を持つのも簡単だし、銘柄や買い方によっては数万円とかでも投資できるし、それなりに利益も上がる。
でも、それでいいんだっけ？ 投資ってなんだっけ？
「株式に投資して儲かる」っていうのは、結果であって目的じゃない。将来性のある(社会をよりよくする可能性を持った)事業を支援することが本来の目的で、それが成就した結果、企業は儲かり、投資者も儲かるという結果になるだけ。
そうじゃないと困る。儲かるために投資する投資家たちは、自分が投じた資金が世の中にどう影響するのかなんてどうでもいいんだ。だから、株式会社ルパン3世(泥棒事業)とか、株式会社殺し屋本舗(暗殺事業)とか、そんなアブナイ企業だったとしても、『この会社は儲かりまっせ』とか言われれば買っちゃうんだろう。
投資家がそんなんだと、企業側も健全じゃなくなる。事業の内容がどうであれ、儲からなきゃ怒られるんだから、是が非でも利益を出そうとする。まっとうに商売やったんじゃ上手くいかなくなってくると、従業員も安月給＆過剰労働な感じになってくるし、下請け業者は圧迫されるし、最後には悪いことだってやらなきゃしょうがなくなる場合もある。そしたらそれは食品偽装とか、いま流行りのそういうのにも繋がってくるんじゃないのか。(もちろんそれだけが原因ではないだろうけど)
「投資して儲けよう！」っていう常識は、たぶん、投資して儲かった人(つまり金持ち)が言い出して、広めたんじゃないかな？ たぶんだけど。 普通の素人の個人投資家なんて、なんにも疑いなくそれが普通なんだと信じるだろう。金持ちがもっとモラルを持たなきゃならない。
投資はギャンブルじゃない。ギャンブルであってはいけない。ギャンブルやりたい人は競馬とか宝くじとかパチスロでもやればいい。投資はギャンブルなんかよりも、ずっと理想主義的で、誇り高く誉れ高い、人に感謝される行為なはずだ。そうしなかったら、どんどんおかしな方向にいっちゃうでしょ？
僕も素人だし金持ちじゃないんで詳しいことはわかりませんが。そんな気がしています。
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公開日: 2008年11月12日(Wed)
