使い捨てLAMP環境のお手軽セットアップ ~ VMware Player × Ubuntu 8.04

ちょっとしたアレやコレを、ちょびっとだけ試したい時に、サクっと作れて、壊れちゃっても痛くなくて、試し終わったらすぐに破棄できるお試しLAMP環境を作る手順をまとめた。

VMware Player をゲットしてインストール

まず器づくり。VMwareのサイトからVMware Playerをダウンロードして、インストールする。(この記事の編集時にはWindows版を使用)

UbuntuのVMware版をセットアップ

2012年8月28日追記 新しい Ubuntu 12.04 の仮想マシンイメージは、この手順だけでは VMWare Player で開けないようです。新しい手順を こちらの記事にまとめたので、合わせて参照してください。

Ubuntuのサイトで、VMware用仮想マシンイメージを配布している。ちょっとバージョンは古くて Ubuntu 8.04 だが、使い捨て用なので別にいいことにする。

これを入手して、VMware Player に放り込んでセットアップ。

  • ※このとき、入手したZIPアーカイブはどこかにそのまま保存しておくこと。これ以降の手順は使い捨てるたびに繰り返すことになるので、再利用できる。

下記の手順で VMware Player に仮想マシンを登録する。

  • 入手したZIPアーカイブを好きな場所に解凍する。
  • WMware Playerを起動する。
  • 『仮想マシンを開く』を押す。
  • 解凍したパスにある Ubuntu.vmx を選択。

これで、Ubuntu 8.04 Japanese という名前の仮想マシンが登録される。あとはこれをダブルクリックするか、右クリックして『仮想マシンの再生』をすれば、仮想マシン上のUbuntuが起動する。

エイリアスを登録

いきなりお好みの処理だけど、エイリアスを登録。llla を使えるようにする。

# cd
# vi .bashrc

vi画面で、下記2行のコメントを外す。

#alias ll='ls -l'
#alias la='ls -A'

ちなみに、ターミナルは、『アプリケーション』→『アクセサリ』→『端末』で開ける。

LAMP環境のインストール

Ubuntuでは、apt-getを使っていろんなモジュールを簡単にインストールできる。こちらのページを参考に下記の手順を進める。

その前に、一応下記のコマンドでモジュールの一覧を最新の状態に更新しておいた方がいい。

# sudo apt-get update

apt-getでPHP(コマンドライン版)をセットアップ

# sudo apt-get install php5-cli

apt-getでMySQLをセットアップ

# sudo apt-get install mysql-server-5.0

インストールの途中で、MySQLのルートユーザのパスワードを求められるので、設定する。当然だけど、このパスワードは忘れちゃいけない。

apt-getでApacheをセットアップ

# sudo apt-get install apache2

Firefoxを起動して、 http://localhost/ にアクセスして、「It works!」が表示されたら成功している。

デフォルトでは、/var/www/ がドキュメントルートに設定されているようだ。

apt-getでApacheモジュール版のPHPをインストール

# sudo apt-get install libapache2-mod-php5

Apache2を再起動しないと反映されない。

# sudo /etc/init.d/apache2 restart

PHPがインストールされたことを、phpinfo()してみて確認。

# sudo vi /var/www/phpinfo.php

vi画面で下記を書き込んで保存。

<?php phpinfo(); ?>

http://localhost/phpinfo.php にアクセスしてみる。phpinfo()の画面が出たら成功。

apt-getでPHPにMySQLモジュールをインストール

# sudo apt-get install php5-mysql

もう一回Apache2を再起動。

# sudo /etc/init.d/apache2 restart

phpinfo() の画面で mysql モジュールが表示されていればOK。

PHPにお好みインストール

ここまでの手順で基本的なLAMP環境はそろってるはずだが、お好みでPHPにいくつかモジュールを入れる手順もついでに。それぞれインストールしたらApache2を再起動するのを忘れずに。

apt-getでPHPにSQLiteをインストール

こちらのページを参考にやってみた。

# sudo apt-get install php5-sqlite

上記の参考ページの方は、SQLITE3も入れているようなので、従ってみる。

# sudo apt-get install php5-sqlite3

以前、SentOS に yum で入れたときはなんかバグってたSQLiteだけど、apt-getだとすんなり入ってうれしい。

apt-getでPHPにGDライブラリをインストール

GDもデフォルトでは入らないようなので、追加インストール。

# sudo apt-get install php5-gd

他にもお好みでいろいろ入れてもいいと思うけど、とりあえずこれくらいでよいことに。
あとは試したいことをじゃんじゃん試して棄てるだけ。

お好みで ProFTPD もインストール

こちらもお好み手順。 apt-get で ProFTPD をセットアップする。

まず初めに xinetd をインストールする。

# sudo apt-get install xinetd

そしたら次に、proftpd をインストールする。

# sudo apt-get install proftpd

inetd か standalone か聞かれるので、inetd を選択して続行する。

  • ※なぜかこれでスタンバイできないことがあるみたい。その場合、sudo apt-get remove proftpd で一度ProFTPDを削除してから、もう一度 sudo apt-get install proftpd でインストールし直すと上手くいくかも?

これで、VMWare Player 上の Ubuntu にFTPで接続できるようになる。 Ubuntu に作成したユーザのユーザIDとパスワードでログインできる。

使い終わったUbuntu 仮想マシンを破棄

一応、簡単だけど棄てる手順も書いておく。

  • 念のため『システム』→『終了』 と選らんで、『シャットダウン』を押し、仮想マシンを落としとく。
  • VMware Player を起動。
  • 仮想マシン『Ubuntu 8.04 Japanese』 を右クリックして、『VM をディスクから削除』を選択。

これでイメージファイルごと削除されているはず。


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