公開日: 2008年10月02日(Thu)
爆笑問題のニッポンの教養、2008年9月23日放送のFILE048:「デザインで世界を改造せよ」を観て、かみなりが落ちた。背筋が震えて、続けざまに4回も観た。多分また何回も観ることになるだろう。
今回の川崎和男先生の言葉を引用。
きっとこの先生は、むちゃくちゃ数学できるんだろうし、むちゃくちゃ物理もできるんだろうし、医学も詳しくて(とういうか医学博士って書いてある)、そして美についてもむちゃくちゃ考えているのだろう。多分、それだけではないんだろう。それくらいいろんなことを本質的に理解していなければ、デザインという仕事はできない。
前に同じ番組で、東京芸大の宮田学長の芸術の話もビビっときたけど、やっぱり芸術とデザインでは、お話の内容がぜんぜん違う。当然だけど。
何も足さなくても、言い換えなくても、大先生の言ってることはズバリそのままで伝わってくる。話が脱線してるっていう話もしてるけど、それでもやっぱズバっと伝わる。すごい。
「デザインはデコレーションではない。人が生まれてから死ぬまでを幸せに持っていくためにこそ、究極のデザインがある。」
いま、ウェブサイトのデザインは、ちゃんとデザインできてるかしら。デコレーションになっちゃってるのが、多いんじゃないかと思う。ウェブにも、まだまだリデザインされるべき領域が山ほどあるだろうに。
僕はこれまで、デザインを装飾か機能かという2極から考えていた。しかし、川崎先生は「性能」と「効能」という要素が必要だと言っている。これが、僕にとって新しい気づきだった。
特に「効能」。効能は「社会参加することを指す」と説明している。ウェブデザインで「効能」っていうと、アクセシビリティとかユニバーサルデザインとかで語られる内容に当たるんだと思うけど、やっぱまだ不十分だなと思う。あと、ウェブデザインだけじゃなくて、ブラウザのデザインまでひっくるめて考えないとダメなのかな、とか。
ワールド・ワイド・ウェブはいまや、社会的な情報基盤(インフラ)になったと言っていいだろう。それなしでは、もう生活に支障がでるというところまで普及・浸透し、重要な役割を担っている。だからなおさら、効能を考慮して作られるべきなのはいかにも当然のことだった(気づかなかったけど)。ウェブデザイナは、それだけの役割を担い、社会的な責任を伴う職業になったということなんだと思う。そういう自覚を持たなければならない。
今日の話題は、2009年6月9日放送の爆問学問 FILE074:「私は ここに いる」 より。
これら一連の画像に写っているのは、点字ディスプレイ。目が見えず、耳が聞こえない東大教授・福島智先生が、おそらくウェブを読んでいる映像だと思う。
僕はこの放送で初めて点字ディスプ...
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公開日: 2008年10月02日(Thu)